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人にも環境にも心地いい床材「サステナブルフロアー」
近年SDGs(持続可能な開発目標)やサステナブル(持続可能な)という言葉をよく耳にします。貧困や紛争、気候変動や感染症など人類がこれまでになかったような多くの課題に直面し、この先安定してこの世界で暮らしていくためにはどうすればいいかというところから、人々の環境意識が高まってきているということだと思います。
環境保全ってなんのために必要なのでしょうか。森林整備がどうして追い付いてないのでしょうか。健全な森ってどんな森?人が暮らしやすい世界って?などなど考えなくてはいけないことがたくさんあります。
人間は水がなければ生きていけません。ではその水はどこから来ているか。それは山や森です。森林整備ができていないと山は荒廃していきます。例えば松食い虫やナラ枯れと言われる問題が今深刻になっています。木を枯らしてしまう害虫がどうして増えてしまったのでしょう。
赤トンボを例に例えると、赤トンボは田んぼで卵を産み、田んぼで孵って一度山に行きます。田んぼで羽化したときはまだ体はオレンジ色です。その羽化したトンボは最大で50キロもの距離を移動して山にきて、一日に自分の体重の半分の重さの虫を食べ、成長してまた田んぼに戻り産卵をするというサイクルで生きています。しかし昔に比べ田んぼが減り、環境が悪くなったことで赤トンボの数も1/10にも減っていると言われています。ということは昔に比べ山に来て虫を食べる捕食者がかなりの数減ったということなんです。
すると山では害虫が増え、健康な木々も影響を受け枯れていきます。木が枯れれば山が荒れ、水源地も荒れ最後は水を必要とする動植物やわたしたち人間にも影響がでるという悪循環に陥っているのではないでしょうか。地球上に生きているのは人間だけではありませんから、さまざまな生き物にとって住みやすい環境をつくっていくことが大切なんだと思います。
ウッドショックや国際情勢の関係で輸入材が高騰したり、入りにくくなっている今、環境のことも考えると消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動をおこなう「エシカル消費」を積極的に考え環境に配慮した商品に目を向けていきたいですね。
建築でもエシカル消費は可能になってきています。地元の木材を使うことはもちろん、建築廃材や森林の未利用材をリサイクルして資源を無駄にしない動きが高まっています。
パナソニックの「サステナブルフロアー」は住宅の解体廃材や、扱いづらく行き場のなかった国産の未利用材を基材として利用し、植物由来のバイオマス塗料を床材表面に採用することで、資源有効利用や脱化石燃料を可能にしています。またサステナブルフロアー販売一坪あたり、両手のひら相当の協定地(ぐんまつむぎの森)を整備することで森林保全にも貢献しています。
企業の植樹はよく聞く話ですが、保全整備というのはとても画期的なことだと思います。一消費者が森林整備をすると言っても何をどうすればよいかわからないなかで、一つの商品を購入することが直接的に森林整備に貢献できるというのは消費者側からしても環境保全に役立っていると認識しやすいと思うのです。
パナソニックのサステナブルフロアーは環境への配慮と、高い性能を両立した新しい床材です。突板タイプとシートタイプがあり色柄も豊富。価格も普及品の床材と同等というのがうれしいですね。
和歌山も山がたくさんあります。私自身も微力ながら環境への配慮を心掛け、少しでも後世によりよい森林を残せるように行動をしていきたいと思います。