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リビング・和室の一体化リフォームのメリットと注意点|つなげるべきか残すべきか?3つのリノベーション事例も紹介
みなさん、こんにちは。
リファイン和歌山北です。
築年数が経過している住宅では、リビングの隣に和室のある間取りがよく見られます。現代のライフスタイルではLDKを広く開放的にするのが人気。隣接する和室を洋室化し、リビングと一体化するリフォームが多くなっています。
この記事では、リビングと和室を一体化するメリットや注意点を解説。和室を残す良さやおしゃれなリフォーム事例も紹介します。リビングの横にある和室の活用方法を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
リビングと和室の一体化リフォームにおける3つのメリット

昨今、リビングと隣接する和室を一体化するリフォームが人気となっています。その理由は次に挙げる3つのメリットがあるためです。
1.広く開放的なリビングを実現できる
和室だった部分をリビングに取り込むことで、広く開放的なLDKを実現できるのは大きなメリットです。
古い家だとリビング・ダイニングにあたる部分が10畳未満など比較的小さくなっているケースも少なくありません。例えば、隣接する6畳の和室を一体化すれば、15畳前後の広々としたLDKを実現できます。また、和室に窓がある場合、一体化によりリビング・ダイニングへより多くの自然光を取り入れられるようになり、明るく開放的な印象をプラスできるでしょう。
リビングと和室を一体化することで、明るく開放的でゆったりとくつろげるリビング・ダイニングが叶うのです。
2.リビングに収納を確保できる
和室には押入れが設置されているケースが多く、布団や使わない季節家電などをしまっておくスペースとして重宝します。リビングとの一体化リフォームにより、押し入れ部分をリビングの新たな収納として活用できるのもメリットです。
現代のライフスタイルに合わせてクローゼット化したり、備え付けの収納棚を設置したりすれば、使い勝手のいい貴重な大型収納スペースを実現できます。収納が増えることでリビングを広々と使えるようになり、いっそう開放感をプラスできるでしょう。
押入れ部分は収納として使う以外にもさまざまな用途での活用が考えられます。テーブルを設置して在宅ワークスペースやスタディコーナーにする、コンセントを設置して掃除機などの家電置き場にするなど、工夫次第で快適性をアップできます。
3.和室特有のメンテナンスの手間が減る
和室を快適に使うためには、定期的なメンテナンスが必要です。特に畳は経年劣化しやすく、使用開始から3年程度経過した時点でメンテナンスするのがよいとされます。
6畳の和室の場合、畳縁のみ交換して裏返した面を使用する「裏返し」で2万円程度、畳表を新たな畳に交換する「表替え」であれば7〜10万円程度が相場です。数十年単位で考えると、和室には相当な維持管理がかかることがわかります。
和室をリビングと一体化すれば、特有のメンテナンスにかかるコストや手間を抑えられるでしょう。空間の一体化とともに洋室化することで、日々の掃除にかかる手間も軽減できます。
リビングと和室の一体化リフォームにおける3つの注意点

リビングと和室の一体化リフォームには多くのメリットがある一方、事前に確認しておきたい注意点も3つあります。
1.リビング近接の居室が1部屋減る
一体化すると和室として独立していた部分がリビングに取り込まれるので、居室が1部屋減ってしまうことになります。リビングの隣にある独立した居室はさまざまな使い道が考えられます。
例えば、来客を招き入れるスペースとして使う、両親や親戚が泊まりにきた際の寝室として活用するなどです。これは、畳敷きの和室だからこそ実現できるメリットでもあります。来客の多い家庭では、ゲストスペースや寝泊まりできる部屋をほかに用意できるかも考えたうえで、和室の一体化の可否を判断するのがおすすめです。
2.子どもの遊び場を別に確保する必要がある
畳敷きの和室は足元が柔らかいことに加え、遮音性に優れていることから、小さな子どもの遊び場として重宝します。居室として十分な広さがあれば、2〜3人子どもがいてもゆとりを持って遊ばせられるでしょう。
ふすまで仕切ればお昼寝や夜の寝かしつけにも便利な空間になるほか、広さのある押入れは子どものおもちゃ置き場としても有効です。
しかし、リビングと和室を一体化してしまうと、子どもを安心して遊ばせられるスペースが1つなくなります。1階での寝かしつけが難しくなり、子育てのストレスが増えるリスクもあるでしょう。
すでに子どもが大きくなっている世帯や子どものいない世帯であれば問題ありませんが、子育て世帯やプレ子育て世帯が自宅をリフォームする際は十分な検討が必要です。
3.ちょっとしたくつろぎスペースがなくなる
和室に心地よさを感じるのは小さな子どもだけではありません。畳には優れた調湿機能が備わっており、室内の湿度が高ければ湿気を吸収し、空気が乾いているときは湿気を放出してくれます。この機能により、日本の高温多湿な夏でも比較的快適に過ごせます。
また、畳は直接座ったり寝転がったりすることができるので、家事に疲れたときや帰宅時など少し休みたいとき、少しくつろぐための場所としても機能するでしょう。リビングと和室を一体化すると、貴重なくつろぎスペースがなくなる点にも要注意です。
あえて和室を残すという選択肢も検討したい理由

リフォームプランを考える際、リビングに隣接する和室を一体化せずにあえて残すのも選択肢の一つです。和室をあえて残すことも検討したい2つの理由を紹介します。
幅広い用途でフレキシブルに使える空間だから
先ほども紹介したように、和室は次に挙げるような幅広い用途で使える貴重な空間です。
・小さな子どもの遊び場
・ちょっとしたくつろぎスペース
・ゲストスペース
・両親や親戚が宿泊する際の寝室 など
これらのフレキシブルな使い方は、襖で仕切れる畳敷きの和室だからこそ実現できるもの。このような用途で空間を使用したいと考えるなら、リビングと一体化するにしても、小上がりやスマート和室など、仕切れる畳スペースを設けると便利でしょう。
1階だけで生活を完結できるから
和室をすこし残しておくと、高齢になってから暮らしやすくなる可能性があります。
高齢になると足腰が弱まってくるため、いちいち階段を上り下りするのが大変になります。2階に寝室があると毎朝・毎晩上下移動が発生し、階段で転落してケガするリスクも高まります。
リビングに隣接する和室を残しておけば、そこを寝室として1階だけで生活を送ることが可能です。階段の上り下りの回数が減り、高齢になっても安全かつ快適に暮らせるでしょう。
おしゃれなリビングと和室の一体化リフォーム事例3選
リファイン和歌山北がこれまでに手がけたなかから、リビングと和室を一体化したおしゃれリフォームの事例を3つ紹介します。どのような点を考慮したプランなのか、注目してご覧ください。
孫たちが来ても大丈夫!広々LDKを実現

1つ目は、50代のご夫婦が住むマンションのリフォーム事例です。もとは約10畳のリビング・ダイニング+3畳のキッチン、隣接して二間続きの4.5畳と6畳の和室がある間取りでした。リフォームにより二間続きの和室をリビング・ダイニングと一体化し、広さ16畳以上のゆとりある大空間リビングを実現しました。和室にあった窓をリビングに取り込んだことで、明るく開放的な空間になっています。
隣り合う4.5畳の和室と洋室の間には背中合わせでクローゼットと押入れがありましたが、リフォームによって壁を取り払い、大容量のウォークインクローゼットを設置。もともと和室にあった荷物を収納することで、リビング・ダイニングがますますすっきりしています。
お子さんやお孫さんが大集合してもゆとりある広さで、家族の絆を育みやすいリビング・ダイニングが誕生しました。
▼詳しくはこちら▼
憧れの広いLDKに!マンションリノベーション| 岩出市 M様邸
あえて個室を残しつつ開放的なリビングが誕生

2つ目の事例は、ご主人の実家を引き継いだ60代のお客様のご要望により実現したリフォームです。写真のように8畳の和室2間を新たにLDKとし、広々と開放的な空間が誕生しました。築50年以上ということもあり傷んでいる箇所も多くありましたが、床組や天井材を取り替えることで安全性と快適性を確保しています。
LDKの隣にあえて4.5畳の客間を新設したのがこの家の大きな特徴。高齢のお母様との同居を開始した場合や、今後お客様自身が高齢になったときに備え、1階だけで生活が完結できるように間取りに工夫しました。
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60代戸建フルリノベーション~間取り変更・内装編~|和歌山市 S様邸
大容量のクローゼットでリビングがすっきり

最後に紹介するのは、3人のお子さんと2人のお孫さんがいらっしゃる50代のご夫婦が暮らす住まいのリフォーム事例です。
もとは10畳のリビング・ダイニングと3畳のキッチンに隣接して8畳の和室があるという間取り。巨大な婚礼ダンスが壁面を埋めた和室は圧迫感があったため、洋室にしてリビング・ダイニングと一体化し、婚礼ダンスを撤去しました。
リフォームによって生まれた広々としたリビング・ダイニングは、婚礼ダンスがあった場所に大きなクローゼットを設置したことで物が少なくなり、開放的な空間になりました。お子さんやお孫さんが一堂に会する機会も多いとのことで、広いリビングがこれからもご家族の時間を楽しく演出してくれることでしょう。
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家族が集まるお家のリノベーション~リビング篇~|和歌山市 O様邸
まとめ

リフォームによりリビングと和室を一体化することで、広々と開放的なLDKを実現できます。一方で和室にしかないメリットや魅力もあるため、ライフスタイルや将来のライフステージの変化を見据えて、和室を残すか否かを比較検討するようおすすめします。
和歌山市を中心に数多くの住宅リフォームを手がけるリファイン和歌山北は、「一部屋から叶うリノベーション」をキーワードにお客様一人ひとりと真摯に向き合い、それぞれのライフスタイルに合ったプランをご提案します。
和歌山市周辺で自宅のリビングや和室のリフォームを検討している方は、ぜひリファイン和歌山北へお気軽にご相談ください。
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