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和歌山市・岩出市・紀の川市でトイレの「汲み取り」をなくすには|合併処理浄化槽と補助金の話
「実家のトイレが、いまだに汲み取りのまま」「バキュームカーを呼ぶ暮らしを、そろそろ終わりにしたい」。和歌山市・岩出市・紀の川市の郊外にお住まいの方や、ご実家を引き継ぐ予定の方から、こうしたご相談をよくいただきます。とくに田舎のエリアでは、いまも汲み取り式のお住まいが少なくありません。
なお、いま便器が水で流れるタイプでも、汚水が便槽に溜まって定期的な汲み取りが必要なら、それは「簡易水洗」です。汚水が下水道や浄化槽で処理される本来の水洗トイレとは、仕組みが異なります。この記事でお伝えするのは、見た目の話ではなく、汲み取りそのものが要らなくなる方法です。
とはいえ、「そもそも何が必要なのか」「いくらかかるのか」がわからず、後回しになっているケースは多いものです。
この記事では、下水道が来ていない地域で、汲み取りを不要にする方法を中心に、和歌山市・岩出市・紀の川市それぞれで使える合併処理浄化槽の補助金、費用の考え方、工事の流れまでを、和歌山県内で25年以上リフォームに携わってきたカインドがまとめました。
結論からお伝えすると、下水道がない地域でも合併処理浄化槽を設置すれば、便槽が溜まるたびに頼んでいた汲み取りは不要になり、年1回の清掃・点検だけで管理できるようになります。
各市の補助金では設置費のほか、配管工事費や汲み取り便槽の撤去費まで対象になります(内容は市によって異なります)。
申請は施工業者を通して行う仕組みなので、カインドがサポートできます。

目次
◆汲み取りをなくす方法は、大きく2つ
お住まいの地域に公共下水道が来ているかどうかで、方法が変わります。
◎公共下水道につなぐ場合(下水道が来ている地域)
家の前まで公共下水道が整備されている地域なら、下水道に接続する「公共下水切替え工事」で汲み取りが不要になります。市が設置した公共マスに、汚水や生活排水を流せるように配管を切り替える工事です。切り替えれば、定期的な汲み取り費用がなくなり、においの悩みも解消します。
◎合併処理浄化槽を設置する場合(下水道がない地域)
公共下水道が来ていない地域では、合併処理浄化槽を設置します。合併処理浄化槽は、トイレの汚水だけでなく、キッチンやお風呂などの生活雑排水もまとめて処理してから放流する設備です。
汚水が便槽に溜まらないため、これまでのような定期的な汲み取りは不要になります(浄化槽に溜まる汚泥を取り除くため、年1回の清掃と保守点検は必要です)。微生物のはたらきで排水をきれいにするため、環境への負担も抑えられます。
和歌山市・岩出市・紀の川市の郊外では、この合併処理浄化槽の設置が現実的な選択肢になることが多く、次にお伝えする各市の補助金の対象にもなります。


施工事例:汲み取りから水洗にトイレリフォーム~浄化槽補助金を使って~|和歌山市 S様邸
◆郊外ではまだ「汲み取り」が残っている
和歌山市・岩出市・紀の川市とも、市街地から少し外れた地域や古くからの戸建てでは、公共下水道が通っていないエリアが残っています。そうした地域では、いまも汲み取り式のお住まいが見られます。
築年数の経った家ほど汲み取りのままになっていることが多く、「気にはなっていたけれど、代替わりのタイミングで考えよう」と先送りされがちです。ご実家を引き継ぐ話が出たときに、はじめて向き合う方も多いところです。
◆【補足】単独処理浄化槽をお使いの方へ
「うちは汲み取りではなく、単独浄化槽」という方もいらっしゃいます。念のため、こちらも簡単に触れておきます。
| 単独処理浄化槽は、トイレの汚水だけを処理する設備です。 汚水は浄化槽で処理されるため、汲み取りは不要です。 ただし、キッチンやお風呂などの生活雑排水は処理されず、そのまま側溝などへ流れています。 単独処理浄化槽は、平成13年(2001年)以降は新たに設置できなくなっており、今あるものはそれ以前に設置されたものです。 生活雑排水もきれいにしたい場合は、合併処理浄化槽への切り替えもできます。 入れ替えには相応の費用がかかりますが、この切り替えも各市の補助金の対象です(単独浄化槽の撤去費も補助されます)。 気になる方は、一度ご相談ください。 |
◆3市の合併処理浄化槽 設置補助金(令和8年度)
和歌山市・岩出市・紀の川市は、それぞれ合併処理浄化槽の設置に対して補助金制度を設けています。汲み取り便槽からの切り替え(設置)も対象です。金額や条件は市によって少しずつ異なるため、まずは3市を並べて比較します。
◎補助金額の比較(令和8年度)
汲み取りや単独浄化槽から合併処理浄化槽への切り替えは、各市の制度上「改造(転換)」にあたります。補助限度額の比較は次のとおりです。
| 区分 | 和歌山市 | 岩出市 | 紀の川市 |
| 合併処理浄化槽 5人槽 | 33.2万円 | 33.2万円 | 33.2万円 |
| 同 6〜7人槽 | 41.1万円 | 41.1万円 | 41.4万円 |
| 同 8人槽以上 | 51.9万円 | 51.9万円 | 54.8万円 |
| 汲み取り便槽の撤去 | 12万円 | ― | 12万円 |
| 単独浄化槽の撤去 | 15万円 | 9万円 | 15万円 |
| 配管工事 | 33万円 | ― | 33万円 |
たとえば汲み取りから6人槽へ切り替える場合、和歌山市なら本体41.1万円+便槽撤去12万円+配管33万円で、合計86万円ほどが補助の上限になる計算です。岩出市は配管の別枠補助がなく、単独浄化槽の撤去費が9万円までとなるなど、市ごとに扱いが異なります。(「―」は当該項目の別枠補助が設けられていないことを示します。)
◎申込期間と「浄化槽管理講習会」の違いに注意
補助金はいずれも予算の範囲内で、先着順・予算がなくなり次第終了です。受付期間が市によって違い、岩出市・紀の川市では申請にあたって「浄化槽管理講習会」の受講が必要になる点にも注意してください。
| 申込受付期間(令和8年度) | 浄化槽管理講習会 | |
| 和歌山市 | 令和9年1月29日まで | ― |
| 岩出市 | 令和8年12月24日まで | 受講が必要 |
| 紀の川市 | 令和9年1月22日まで | 受講が必要 |
※上記は令和8年度の内容です。年度によって金額・期間・要件は変わります。最新の情報や、ご自宅が対象区域かどうかは、各市の担当窓口、または申請をサポートする私たちカインドにご確認ください。
| 【各市の問い合わせ窓口】 和歌山市 浄化衛生課 073-435-1067 岩出市 生活環境課 0736-62-2141 紀の川市 環境衛生課 0736-77-2511 【出典(各市の公式ページ)】 ・和歌山市「合併処理浄化槽設置を補助します」 https://www.city.wakayama.wakayama.jp/kurashi/gomi_kankyo/1001095/1001579.html ・岩出市「浄化槽設置整備事業補助金」 https://www.city.iwade.lg.jp/soshiki/12/2200.html ・紀の川市「浄化槽設置補助金」 https://www.city.kinokawa.lg.jp/046/H27jilyoukasouhojilyokinn.html |
◎和歌山市は「特定既存単独処理浄化槽」でさらに増額
和歌山市では、老朽化などで生活環境への影響が懸念される単独浄化槽が「特定既存単独処理浄化槽」と判定されると、本体の補助限度額が増額されます(5人槽55.8万円・6〜7人槽69.5万円・8〜10人槽91.6万円が上限)。
単独浄化槽をお使いで切り替えを検討する場合の目安です。岩出市・紀の川市の扱いは各市窓口へご確認ください。
また、着工のタイミングにも注意が必要です。3市とも、補助金の申請・交付決定の前に工事へ着手すると対象外になります。「先に工事を進めてしまった」とならないよう、補助金を使いたい場合は、着工前に施工業者へ相談して段取りを確認しておくと安心です。

◆汲み取りをなくす工事にかかる費用の考え方
「トイレを新しくするだけ」と思っていても、実際の費用は工事の範囲で変わります。
◎便器交換だけでなく「浄化槽・配管・内装」で費用が変わる
汲み取りから合併処理浄化槽への切り替えでは、便器を新しくするだけでなく、合併処理浄化槽の設置、宅内の配管、既存の便槽の撤去まで一連の工事が必要になります。そのため、便器交換のみのリフォームとは費用の考え方が変わります。逆に言えば、補助金で設置費のほか配管や撤去費までカバーできる余地があるのが、この工事の特徴です。
◎せっかくなら空間ごと整える選択肢
浄化槽や配管の工事に合わせて、トイレの内装も一緒に整える方も増えています。壁や床、照明、収納までまとめて手を入れると、便器を替えるだけでは得られない、気持ちのいい空間に変わります。カインドでは、トイレを空間ごと考える「トイレパッケージ」もご用意しています。工事のタイミングをまとめると、職人の出入りも一度で済み、結果的に効率よく仕上げられます。

◆「先延ばしにしない方がいい」理由
「いつかやろう」で止まっている方に、知っておいてほしい点が2つあります。
◎下水道が整備された区域では、3年以内の切り替えが求められる
公共下水道の供用が開始された区域では、汲み取り便所は下水道法によって、原則3年以内に水洗便所へ改造することが求められています。すべての汲み取り便所が対象というわけではなく、下水道が整備された区域が対象です。ご自宅の区域が該当するかどうかも含めて、一度確認しておくと安心です。
◎補助金は年度予算制、早めの相談が有利
補助金は先着順で、予算がなくなり次第終了します。とくに岩出市は受付が令和8年12月24日までと3市の中でも早めです。年度の後半になるほど枠が埋まっていくため、「やる」と決めたら早めに相談して段取りを進めるほうが、補助を受けられる可能性が高まります。

◆工事の流れと、カインドがサポートできること
はじめての方でも迷わないよう、大まかな流れをお伝えします。
◎現地調査から補助金申請、施工までの流れ
まず現地調査で、今の状況や敷地の広さを確認し、公共下水道につなぐのか、合併処理浄化槽を設置するのかを見極めます。そのうえでプランと見積もりをご提案します。方針が決まったら工事契約を結び、補助金の手続きを進めてから着工、という流れです。岩出市・紀の川市では、あわせて浄化槽管理講習会の受講も必要になります。
◎申請書類は業者経由。カインドが窓口とのやりとりをサポート
合併処理浄化槽の補助金は、浄化槽工事業者が市の窓口へ工事関係書類を提出し、その後にご本人または同居のご家族が手続きをする仕組みです。書類の準備や段取り、市ごとに異なる要件の確認は、施工する私たちがサポートできます。「制度が複雑そう」と身構えなくても大丈夫です。カインドは和歌山県内で25年以上、戸建て・マンションのリフォームに携わってきました。和歌山市・岩出市・紀の川市それぞれの制度を踏まえて、水回りや排水設備のご相談にお答えします。

◆まとめ
下水道が来ていない地域でも、合併処理浄化槽を設置すれば、便槽の汲み取りに追われる暮らしから、年1回の清掃・点検だけの管理に変わります。
和歌山市・岩出市・紀の川市とも補助金制度があり、設置費のほか配管工事費や便槽の撤去費まで対象になりますが、金額・受付期間・講習会の要否は市によって異なります。予算には限りがあり、下水道の整備区域では法律上も3年以内の切り替えが求められます。気になっているなら、早めに動くほうが選択肢は広がります。
汲み取りをなくしたい、お住まいの市で補助金が使えるか知りたい、という方は、ぜひカインドへお気軽にご相談ください。現地調査・お見積りは無料で承っております。和歌山市・岩出市・紀の川市を中心に、地域に密着したリフォームをご提案いたします。
▼お問い合わせ・無料相談はこちら
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監修者:森本 孝幸(有限会社カインド 代表取締役)

二級建築士・宅地建物取引士・建築物石綿含有建材調査者・愛犬家住宅コーディネーター。
和歌山県建築士会インスペクター登録(No.29)。和歌山県内で25年以上、戸建て・マンションリフォームの現場に携わる。YouTube「カインドTV」ではプロ目線で“失敗しないリフォームノウハウ”を発信中。
▶ YouTubeチャンネル『カインドTV』
https://www.youtube.com/@kind-tv_wakayama_reform



