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壁をリフォームして内装を大変身!壁紙・壁材の種類やリフォームの費用相場を解説
内装リフォームには多くのメニューがありますが、中でも、部屋の雰囲気を変えるのに効果的なのが壁のリフォームです。
壁紙を貼り替えるだけで、部屋全体が明るく清潔感のある空間に大変身します。
この記事では、内壁リフォームで使われる壁材の種類や特徴、リフォームの内容別にみた費用相場などを解説。
さらに、当社が手がけたリフォームの中から、壁の見直しがポイントになっている事例を3つ紹介します。
内壁リフォームの種類
壁のリフォームと一口にいっても、施工する範囲や内容によっていくつかの種類があります。ここでは3つの種類ごとに特徴を見ていきましょう。
(1)壁紙・壁材を新調する
年数が経過して汚れや傷が目立つようになった壁紙を貼り替えたり、塗り壁を上から塗り直したりするリフォームです。この方法だと大規模な工事を行う必要がなく、手軽に内装の雰囲気を変えられます。壁紙を剥がして、新たに塗り壁へ変更する場合もあります。
壁紙であれば比較的簡単に貼り替えられるため、プロに依頼することなく、DIYでの施工にチャレンジする人も増えています。
なお、使用する壁紙や壁材によって機能性が異なり、優れた機能を有するものほどコストは高めです。
(2)壁を設置・撤去する
間仕切り壁を設置して1つの空間を2つの部屋に分割したり、反対に既存の壁を取り壊して、複数に分かれていた部屋を1つにまとめたりするリフォームです。
壁を設置するときは、完全に固定された壁にするのか、可変性を保つために可動式の間仕切り扉にするのか検討が必要です。例えば、1人に1つの子ども部屋を与える目的で仕切るのであれば、今後子どもが巣立っていくことも考えて、可動式を選択したほうが将来の使い道が広がるでしょう。
壁を撤去するときは、壊したい壁が耐力壁でないことを確認する必要があります。詳細は後で詳しく解説しますが、耐力壁になっている場合は除去できません。
(3)壁面収納を設置する
壁面に造り付けの収納を設置するリフォームもあります。デッドスペースになりやすい壁面を収納として有効活用すれば、居住スペースをほとんど圧迫することなく、貴重な収納スペースを確保できます。
リビングや玄関などに壁面収納を設置すれば、収納力を効率的にアップできるだけでなく、見せる収納としてインテリアのアクセントにすることもできるでしょう。
リフォームにおける主な壁紙・壁材の種類
続いて、主な壁紙や壁材の種類と機能面での特徴を表形式で解説します。
(1)壁紙クロスの種類と特徴
種類 | 主な特徴 |
ビニールクロス | ・塩化ビニル樹脂を使用した壁紙クロス ・リーズナブルで耐久性に優れる ・水を通さないので拭き掃除できれいに保てる ・広く普及しており、カラーやデザインが豊富 ・結露が起きやすく、湿気により剥がれやすい ・接着剤に含まれる化学物質による健康リスクがある |
紙クロス | ・洋紙や和紙などを使用した壁紙クロス ・ビニル素材不使用のものは健康リスクが低い ・吸音性がある ・薄いので、丁寧な下地処理が欠かせない ・凹凸の目立つ壁面には適さない ・湿気や擦れに弱い |
布クロス | ・織物や不織布を使用した壁紙クロス ・織物ならではの立体感や高級感がある ・通気性や調湿性に優れる ・湿気に強くて頑丈 ・表面にホコリが付着しやすい ・ほかのクロスに比べてやや高価 |
オレフィンクロス | ・プラスチックを原料とする壁紙クロス ・耐久性やメンテナンス性に優れる ・有害物質を生じないため、環境や健康にやさしい ・ビニルクロスと比較して高価 ・きれいに施工できる業者が限られる |
木質系壁紙 | ・天然木やコルクなどを原料とする壁紙 ・木の温かみを感じられる ・クロスにはない素材感で部屋が上質に仕上がる ・羽目板を張るよりリーズナブル ・ほかのクロスに比べて高価 |
無機質系壁紙 | ・土や石、セラミックなどを原料とする壁紙 ・塗装仕上げよりもリーズナブル ・珪藻土壁紙や漆喰壁紙は調湿性や消臭機能がある ・塗装仕上げに比べると本物感や機能性は劣る ・薄いので、丁寧な下地処理が欠かせない |
(2)塗り壁の種類と特徴
種類 | 主な特徴 |
ペンキ塗装 | ・カラーバリエーションが豊富 ・施工しやすくDIYに適している ・耐水性、耐候性に優れる ・重ね塗りの手間がかかる ・施工時に臭いが発生する |
砂壁 | ・表面が滑らかで上質な印象に仕上がる ・防火性と調湿性に優れる ・経年劣化でボロボロと崩れやすい ・施工難易度が高い |
土壁 | ・耐火性、断熱性、調湿性に優れる ・土の種類によって表情を変えられる ・施工難易度が高く、技術のある職人が少ない |
珪藻土 | ・マットで滑らかな仕上がりで上質な印象 ・調湿性、吸水性、消臭性に優れる ・固めるために使う接着剤の種類によって品質がバラつきやすい ・施工難易度が高い |
漆喰 | ・防火性、調湿性、耐久性に優れる ・デザインの自由度が高く、手作業で模様をつけられる ・表面にひび割れが発生しやすい ・施工難易度が高い |
(3)その他の壁材の種類と特徴
種類 | 主な特徴 |
羽目板 | ・木の香りや温かみを空間にプラスできる ・健康面でのリスクが低い ・防火・防炎加工を施さないと耐火性に乏しい ・ほかの壁材に比べて高価 ・メンテナンスの手間がかかる |
タイル | ・土や石などを焼き固めて作られる壁材 ・健康面でのリスクが低い ・耐久性、耐水性、防汚性に優れる ・高級感のある仕上がりになる ・ほかの壁材に比べて高価 |
内壁リフォームの種類別にみる費用相場
内壁リフォームを行う場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。上で紹介した3つの種類ごとに費用相場を紹介しましょう。
(1)壁紙・壁材を新調する | |
壁紙の貼り替え | 5〜10万円程度 |
壁の塗装 | 5〜12万円程度 |
塗り壁の塗り替え | 10〜15万円程度 |
(2)壁を設置・撤去する | |
壁の新設 | 1ヶ所あたり10〜15万円程度 (電気工事や高さ調整などが必要な場合、別途追加費用がかかる) |
壁の撤去 | 1ヶ所あたり5〜10万円程度 (扉を設置する場合は20〜30万程度上乗せ) |
(3)壁面収納を設置する | |
施工会社に造作収納の設置を依頼 | 1ヶ所あたり25〜30万円程度 |
内容によって数十万円単位で費用がかかるものの、壁紙の貼り替えや塗り替えであれば比較的リーズナブルに施工できます。
壁がポイント!内装リフォームの事例3選
次に、過去に当社が手がけたリフォームの中から、壁の見直しがポイントになっている事例を3つ紹介します。壁リフォームによる変化に注目しながらご覧ください。
(1)壁紙の貼り替えと間仕切り壁の撤去で明るさアップ
8畳ほどのリビングに隣接して和室があるという、中古マンションでよく見られる間取りをリノベーションした事例です。リノベーション後は和室との間の壁や襖(ふすま)をなくして、リビングと一体化するとともに、全体的に壁紙を貼り替えました。白を基調としつつ、落ち着いた淡いピンクのアクセントクロスをあしらうことで、部屋全体が明るく清潔感のある空間に生まれ変わっています。
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(2)ダイニングのアクセントになる壁面収納
続いて紹介するのは、新築マンションのダイニングの壁面に造り付けの収納を設置したリフォーム事例です。
ここで使用したのは、パナソニックの壁面収納「キュビオス」。ミリ単位のオーダーメイドが可能なため、画像のように梁や柱が出ている壁面でも、デッドスペースを作ることなくぴったりと収められます。収納の下部には引き出しを多く設けて、細かな日用品をしまっておけるよう工夫しました。飾り棚に好きな雑貨を飾れば、「見せる収納」としてダイニングをおしゃれに彩ってくれるでしょう。
背面に施したチャコールのアクセントクロスと、扉のウォールナットカラーが空間を引き締めてくれています。
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(3)自然素材で愛犬も安心な珪藻土壁
もともと二間続きの和室だったところを、洋室として一体化した事例です。欄間と扉は撤去しつつ、骨組みはそのまま残しています。奥は高齢の愛犬専用のスペースになっており、犬が越えられないように高さ40cmほどの腰壁を設けました。
リフォームのポイントは、既存の砂壁に珪藻土を重ね塗りしていること。自然素材の珪藻土には高い調湿性・消臭性があり、愛犬が過ごすスペースに最適な壁材です。
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壁リフォームの検討時に押さえておくべき2つのポイント
自宅の内壁をリフォームする際は、次に紹介する2つのポイントを押さえておきましょう。
(1)すべての壁を撤去できるわけではない
内装リフォーム時、間仕切り壁を取り払って部屋を広くしたいと考えている方も多いはず。しかし、すべての壁を自由に撤去できるわけではありません。
一部の壁は耐力壁と呼ばれ、建物を支えるとともに、横方向にかかる力から建物を守る重要な役割を果たしています。耐力壁を取り払うと建物強度が下がってしまうため、リフォームで撤去することは難しいでしょう。
壁の撤去を伴うリフォームは構造や強度に関わるので、事前にプロのリフォーム会社へ相談しておくと安心です。
(2)場所に適した機能性を持つ壁紙・壁材を選ぶ
壁紙や塗り壁、壁材には、調湿機能、消臭機能、防汚機能など、一定の機能性を有したものがあります。臭いや汚れが気になる水まわりや玄関には消臭・防汚機能に優れた壁紙を貼るなど、場所に適した機能性のある壁紙や壁材を選べば、住まいの快適性がアップするでしょう。
ペットや小さな子どもがいる家庭では、珪藻土や漆喰など、身体にやさしい自然素材を取り入れるのもおすすめです。
おしゃれで快適な壁の内装リフォームならカインドへご相談を!
内装のリフォーム方法は大きく分けて3種類あり、どの範囲まで施工するかによって費用相場が異なります。予算が限られている場合、壁紙の貼り替えや塗り壁の塗り替えをするだけでも、部屋の雰囲気を大きく変えることができます。
内装リフォームを実施するなら、併せて壁材の更新も検討しましょう。
和歌山市周辺で、おしゃれで快適な室内空間へのリフォームを検討しているなら、内装リフォームの施工実績が豊富な有限会社カインドまでお気軽にご相談ください!
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